2018年11月09日 06時00分

 2016年4月の熊本地震で本殿や拝殿が被災した西原村の白山姫神社の復旧工事が終わり、完成式が6日開かれた。札幌市でも神社の本殿建て替えに携わった不動産会社「創建」(大阪市)が部材などを無償で提供して建築し、寄贈した。同社の担当者は「地域のコミュニティーである神社や仏閣の再興に今後も関わっていきたい」としている。

 式典には住民や関係者ら約100人が参加。再建した拝殿の中でみこが舞をささげた。緒方宏信宮司(52)は式典後「村の復興は道半ばだが、神社が心のよりどころになればうれしい」と話した。

 神社によると、建立は1450年。震度7の揺れに見舞われた熊本地震では本殿が半壊し、拝殿は全壊した。

 拝殿の解体後、再建費用を捻出できずにいたが、創建から協力の申し出があり、宮大工の技術を持つグループ内の建築会社「木の城たいせつ」(北海道栗山町)が中心となって、今年6月から復旧工事を進めていた。

=2018/11/09付 西日本新聞朝刊=
https://www.nishinippon.co.jp/sp/nnp/kumamoto/article/464125/
https://www.nishinippon.co.jp/import/kumamoto/20181109/201811090002_000_m.jpg