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 「ある意味燃える」「かろうじてもえない」−。20も“分別”され、どこに何をどう捨てていいのか分からなくなるゴミ箱が、インターネット上で大きな話題を集めている。「ひらパー」でおなじみ、ユニークなイベントをしかける大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」が園内に設置したオブジェで、ゴミは捨てられない。「地球の未来をどこまでも真面目に考え続けた結果(設置した)」と話す担当者に、ツッコミを入れたくなるオブジェだ 園内に入って右手。来園客がちょうど弁当を食べようとするスペース「あずまや」に、話題のゴミ箱は置かれている。一見、可燃と不燃に分かれた2つの白いゴミ箱が並んでいるようだが、ゴミを捨てるはずの穴はそれぞれ10ずつも空いている。

 箱の前面には「地球の未来のことを諸々考えて開発。分別しまくりゴミ箱(可燃)(不燃)」の文字。例えば可燃ゴミ用の箱を見ると、「ひょんなことからもえるゴミ」「この冬いちばんもえるゴミ」など、何をどう捨てていいのかわからない表示。「徐々に奇妙にもえるゴミ」という表示からは、有名マンガを連想してしまう。

 ひらパーでは、10月から「大阪への万博誘致を勝手に応援する」というユニークな「枚方万博」という企画を行っており、このゴミ箱も企画の一環として設置したが、「センスあふれ過ぎ」などと、インターネット上で瞬く間に話題に。来園客にも好評で、「どこに捨てようかと考えたのに、捨てられへんのかい!」と笑う人もいるという。

 長女(9)や友人らと訪れていた大阪府大東市の川崎サトコさん(48)も「大阪のノリでみなを楽しませる。ひらパーらしい」と大喜び。

 企画した同園宣伝担当の田中逸馬さん(40)は「地球の未来をどこまでも真面目に考え続けた結果。来園客のツッコミがあって、初めて成立するコミュニケーション型の展示。ぜひ実際に見に来てほしい」と話している。展示は来年3月3日まで。

2018.11.10 10:20
産経ニュース
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