https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181110/k10011705961000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_018

アフリカ豚コレラ対策の連携を確認 日中韓農業閣僚会合 北京
2018年11月10日 18時45分

日本、中国、韓国の農業担当の閣僚会合が10日北京で開かれ、国境を越えて感染が広がるおそれがあるアフリカ豚コレラなどに関する情報を共有していくことで一致しました。

日中韓3か国の農業担当閣僚の会合が開かれたのは3年ぶりで、吉川農林水産大臣、中国の韓長賦農業農村相、それに韓国のイ・ゲホ(李介昊)農林畜産食品相が出席しました。

会談では、鳥インフルエンザやアフリカ豚コレラなど、国境を越えて広がるおそれがある感染病への対策で連携を強化していくことを確認しました。

中でも、感染した豚は、ほぼすべて死ぬアフリカ豚コレラは、最近、中国各地で感染が報告されていて、日本でも先月、中国からの渡航者が許可なく持ち込もうとした食品からウイルスの遺伝子が検出されています。

このため3か国は、アフリカ豚コレラに関する情報を共有していき、ウイルスの共同研究などを進めることで一致しました。

このほか、10日の閣僚会合では、農村の活性化に向けて農業に携わる若者たちの相互訪問など交流を活発にすることや、農産物の貿易を促進していくことで合意しました。

会合後の記者会見で、吉川大臣は「農村の活性化や動植物の疾病対策などについて意見を交わし、3か国の共通の立場や相互協力の必要性が確認され、大きな意義があった」と述べました。