漂流する北朝鮮の木造船に備え、能登海上保安署などが沖合で合同パトロールを行いました。石川県内に今年漂流・漂着した木造船はすでに去年1年間を上回る24件となっています。

石和健能登町の小木港で行われた合同パトロールには、能登海上保安署と珠洲警察署の署員、それに地元の沿岸警備協力会など、30人ほどが参加しました。

パトロールでは海上保安署の巡視艇「おきかぜ」に乗った参加者が、双眼鏡などで北朝鮮の木造船が漂流していないか確認しました。

石川県内に今年漂流・漂着した木造船はすでに去年1年間を9件上回る24件となっています。一方、水産庁の取締船は今年5月から11月までに日本の排他的経済水域「EEZ」周辺で、違法操業するおよそ4500隻に退去するよう警告しています。

しかし数が多く、取り締まりは追いついていないのが現実です。

能登海上保安署・新出吉一署長:
「能登半島でもこれまでにも多くの(木造)船が確認されています。日本船、ここで働く人たちの安全確保が第一と考えています。関係機関と連携を取って対応して行きたい」

これから海が荒れ能登の沿岸に漂流する木造船が増えるため、能登海上保安署はパトロールを強化します。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181112-00000453-ishikawa-l17