児童施設から脱走後に自殺、15歳少女の遺族、滋賀県を提訴


滋賀県内の児童心理治療施設に入所していた県立養護学校の女子生徒=当時(15)=が昨年11月、
施設から抜け出した後に自殺したのは施設が注意義務などを怠ったためとして、
遺族が13日までに、入所措置を決定した県に対し、
慰謝料など6742万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴した。10月30日付。
 
訴状などによると、生徒は昨年11月6日夜、大阪府内の公園内で自殺しているのが見つかった。
同3日以降、脱走を計4回繰り返し、うち3回の脱走事実については施設側が遺族に伝えていたが、
詳細は報告していなかった。面会の申し出も断っていたという。
遺族は報告義務違反にあたり、その時点で適切に対応していれば、
自殺を防げた可能性があると主張している。
 
施設は心身にさまざまな課題を抱えた子どもを預かっており、社会福祉法人が運営。県
は監督する立場で、子ども・青年局は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

京都新聞  2018年11月13日 19時29分
https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20181113000166