https://www.bbc.com/japanese/46204334

米国のヘイトクライム、3年連続で増加=FBI
2018/11/14 9時間前

米連邦捜査局(FBI)は13日、2017年に米国で通報されたヘイトクライム(憎悪犯罪)の件数は前年比約17%増となり、3年連続で増加したと発表した。

FBIの犯罪統計によると、2017年に通報されたヘイトクライムは7175件だった。2016年のヘイトクライム件数は6121件だった。

最新統計は、全米1万6000カ所以上の捜査当局が、任意で報告した数字をまとめたもの。報告した当局の数が前年より約1000カ所増加しており、ヘイトクライムの通報件数が昨年から増加したのはこれが原因ではないかとFBIは話している。
報告書によると、黒人とユダヤ系米国人に対するヘイトクライムが特に増加した。

2017年に通報されたヘイトクライムのうち、アフリカ系米国人を標的にしたものは2013件、ユダヤ系米国人を狙ったものは938件だった。

マシュー・ウィテカー米司法長官代行は報告書を「対策要請」だとし、ヘイトクライムを「我々がアメリカ人として持つ核心的価値観に対する卑劣な侵害」と非難した。

報告書の内容

報告書によると、犯人が特定されたヘイトクライムの59.6%は、人種、民族、あるいは祖先に対する偏見が動機だった。
被害者の宗教が動機のヘイトクライムは全体の20.6%性的指向に対するヘイトクライムは15.8%だった。

FBIはヘイトクライムを「人種、宗教、障害、性的指向、民族、性、もしくは性自認について攻撃者が持つ偏見を、動機の全体あるいは一部とする、個人もしくは資産に向けられる犯罪行為」と定義している。
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