15日午前10時35分頃、三重県紀北町の紀勢自動車道下り線高丸山トンネル付近で、
「ラビット急行」(浜松市)の観光バスの男性運転手(46)が走行中に意識を失い、乗客がハンドルを操作するなどしてトンネル内で停車させた。

乗客33人と添乗員1人にけがはなく、運転手も救急搬送される途中で意識を回復した。
乗客によると、バスを停車させるまで2、3分かかり、その間に2キロほど走行したという。

前から3列目の座席にいたという男性(76)によると、バスは最初に左側が何かにぶつかった後、反対車線にはみ出した。
蛇行して再び左側がぶつかったため、運転席に駆け寄ると、運転手が意識を失っていたという。
男性は、ほかの乗客(68)と2人で運転手を運転席から離してハンドルを握り、ギアをニュートラルに入れて、左側の壁にバスを数回ぶつけて停止させた。
バスは止まるまで何度も対向車とすれ違い、そのたびに乗客から悲鳴が上がった。

大型免許を持っている男性は「何とか止めなくては、と心臓がばくばくした」と興奮気味に語った。
乗客の妻(62)は「運転手は、目を閉じて泡を吹いていた」と話した。

http://news.livedoor.com/article/detail/15599339/
2018年11月16日 17時56分 読売新聞