https://www.bbc.com/japanese/46231709

クメール・ルージュ指導者に有罪判決、大量虐殺の罪では初 カンボジア
2018/11/16 8時間前

カンボジアのポル・ポト元首相が1970年代に率いた政治勢力「クメール・ルージュ」政権の高官2人に16日、大量虐殺の罪で有罪判決が下った。大量虐殺で有罪判決が下るのは今回が初めて。

判決が下ったのは、ポルポト政権で人民代表議会常任委員会議長(国会議長)を務め、序列第2位だったヌオン・チア被告(92)と、同政権で元首職にあたる国家幹部会議長だったキュー・サムファン被告(87)。

2被告は、国連が支援する法廷で、イスラム系民族のチャム族とヴェトナム系民族に対する大量虐殺の罪で裁判にかけられた。
今回の有罪判決は、クメール・ルージュ政権が実行したのが実際に大量虐殺であったとの、国際法の下で初の認可となる。

カンボジアでは1975年から1979年の間、短命だったが残忍だったクメール・ルージュ政権の下、最大で200万人の死者が出たと考えられている。

死者の多くは飢餓や過度の労働に倒れたか、もしくは国家の敵として処刑された。
BBCのジョナサン・ヘッド東南アジア特派員によると、クメール・ルージュ政権によるカンボジア国民の殺害は国際的な大量虐殺の定義に当てはまらないため、これまで政府高官らは人道に対する罪で訴追されてきたという。
(リンク先に続きあり)

https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/7A3E/production/_104349213_023429493reu.jpg