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ドイツ首相 暴動が起きた町で市民との対話集会
2018年11月17日 11時51分

ドイツのメルケル首相は極右団体の支持者による暴動が起きた町で市民との対話集会に臨み、外国人への憎悪をあおるような言動に反対の声をあげるよう呼びかけました。

ドイツ東部の都市ケムニッツではことし8月、ドイツ人の男性が難民として入国した中東出身の男らに刃物で殺害されたと見られる事件が起き、その後、外国人排斥を訴える極右団体の支持者らの暴動に発展しました。

メルケル首相は16日、暴動のあと初めてケムニッツを訪問し、地元の新聞社が主催した市民との対話集会に臨みました。

この中で市民からは寛容な難民受け入れ政策への批判が相次いだのに対し、メルケル首相は、ケムニッツでも多くの人が極右に抗議するデモに参加したことを評価したうえで、外国人への憎悪をあおるような言動に反対の声をあげるよう呼びかけました。

会場の近くでは2000人を超す極右団体の支持者などが参加してメルケル首相の移民政策などを非難するデモが行われ、参加者たちは「辞任しろ」とか「裏切り者」などとシュプレヒコールをあげていました。

対話集会でも首相の辞任を求める声が出ていましたが、メルケル首相は、与党の党首は退任するものの、首相の職は2021年の任期満了まで全うする意向を改めて示しました。
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