https://jp.reuters.com/article/italy-budget-edp-idJPKCN1NM08T

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2018年11月17日 / 09:13 / 4時間前更新
対イタリア制裁手続き勧告へ、欧州委が21日に=関係筋

[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会はイタリアの2019年の予算案を巡り、21日に「過剰財政赤字是正手続き(EDP)」と呼ぶ制裁手続きの開始を勧告する。関係筋3人が明らかにした。

イタリアは13日に予算案を再提出したが、成長率や赤字の見通しを変更せず、EUとの対決路線を堅持した。

関係筋は「委員会は21日にEDP開始を勧告する」とした。

イタリアはEDPによって罰金を科される可能性もある。これまでに多くの国がEDP勧告を受けてきたが、債務を巡るEDP勧告はイタリアが初めてだ。

勧告後、EUの副財務相と欧州議会の経済金融委員会内で組まれる会計責任者らが2週間以内に勧告内容を審査する。その後EU加盟各国の財務相らは来年1月21─22日の会合で正式に、イタリアが債務過剰状態であることを宣言し、3─6カ月以内に是正措置を取るよう求める見込みだ。委員会はその後20日以内に、GDPの0.2%を無利子で欧州に預け入れるようイタリアに求めることができる。