https://www.bbc.com/japanese/46298889

米最高裁長官がトランプ氏に異例の抗議 難民政策却下めぐり応酬
2018年11月22日

米国のジョン・ロバーツ連邦最高裁判所長官は21日、ドナルド・トランプ米大統領の連邦判事をめぐる批判に、異例の抗議を行った。

トランプ氏は20日、自身の難民政策を却下した判事を「オバマの判事」と呼んだ。

このあざけりを受け、ロバーツ長官は厳しく反論する声明を発表した。一方、トランプ大統領も反撃し、ロバーツ長官は間違っていると述べた・

ロバーツ長官がトランプ氏に反論を唱えたのはこれが初めてとなる。
ロバーツ長官はAP通信に対し、「ここにはオバマの判事もトランプの判事も、ブッシュの判事もクリントンの判事もいない」と指摘。

「ここにいるのは、法廷に現れた人たちに平等な権利を遂行するために最善を尽くしている献身的な判事たちのたぐいまれなる一団だ」
米国のサンクスギビング・デー(感謝祭の祝日)の前日ということもあり、ロバーツ氏は「独立した司法こそ、我々が感謝すべきものだ」と語った。

トランプ氏は21日にこれに反論。ツイッターで「ジョン・ロバーツ長官、残念だが『オバマの判事』は実際にいるし、彼らは我々の国の安全を守っている人たちとはかなり違うものの見方をしている。第9巡回(連邦控訴裁判所)が本当に『独立した司法』だったらすばらしかったが、もしそうなら、なぜこんなにたくさんの真逆の(国境と安全についての)案件があるんだ。なぜこうした案件の大半が却下されているんだ。数字を見てくれ、ショッキングだから。保護と安全保障が必要なのに、裁判所の決定はこの国の治安を悪くしている! とても危険で愚かだ!」と述べた。
(リンク先に続きあり)

ロバーツ長官がトランプ氏に反論を唱えたのはこれが初めてとなる
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/1414D/production/_104435228_gettyimages-84469361.jpg