大阪・寝屋川市の中学1年平田奈津美さん(13=当時)と星野凌斗さん(12=同)が
2015年8月に殺害された事件の裁判員裁判(浅香竜太裁判長)で、検察側は21日、殺人罪に問われた山田浩二被告(48)の死刑を求刑した。

検察側は論告で、星野さん殺害について「被告人の供述はウソで、到底信用できない。
何らかのトラブルが起こり、殺害したと考えるのが合理的」とし、平田さん殺害については「平田さんを帰せば星野さん殺害がバレる。
口封じのため、殺害したと合理的に推認できる」と述べ、刑事責任能力についても問題はないとした。

一方、弁護側は山田被告のASD(自閉症スペクトラム)こそが問題と主張。
星野さんについては「体調不良で亡くなった」として無罪を、平田さんについては「ASDのパニック障害により、計画性なく偶発的な犯行によるものだ」として、心神耗弱状態での傷害致死罪の適用を求め、懲役12年が相当と訴えた。

裁判長から「最後に述べたいことは?」と促されると、山田被告は「平田さん、星野君に対しては、ももも申し訳ない気持ちで、いいい、いっぱいです。
ご遺族の方の話を聞いてお子さんが本当に、あ、あ、愛されていると分かりました。
私の話は聞きたくない話がいっぱいだと思います。法廷では当時の記憶に、もも、基づいて本当のことを話しました。
最後に、本当に、ももも申し訳ありませんでした」と、吃音症患者のように、しどろもどろで謝罪した。

山田被告は普段、冗舌にしゃべる一方で、主張したいことが多すぎて頭の中の整理がつかないためなのか、
「まままま…間違いないです」「そそそそ…それはない」などと話す場面もあった。

判決は12月19日に言い渡される。

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2018年11月22日 17時00分