部活内のいじめでけがをした生徒を病院に連れて行く際、隠蔽するために同僚らに虚偽の説明を指示したなどとして、兵庫県教育委員会から停職6カ月の懲戒処分を受けた元教諭の男性(60)が、県に処分取り消しや損害賠償を求めた訴訟で、県が一部敗訴となった大阪高裁の判決を不服として、最高裁に上告していたことが27日、分かった。上告は26日付。

 県教育委員会などによると、男性は運動部の顧問だった2015年7月、部活内のいじめを認識しながら、治療を受けた病院で同僚や被害生徒に「階段で転んだことにしておけ」と指示したという。16年2月に処分を受け、その後退職。同年10月、処分の取り消しや約1300万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した。一審は男性の請求を棄却したが、今月9日の二審判決では、いじめの報告は校長らに届いていたと判断され、県に処分取り消しと慰謝料など55万円の支払いを命じた。



神戸新聞NEXT 2018/11/27 23:08
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201811/0011857530.shtml