2018年11月28日 水曜日

 秋田県湯沢市ジオパーク推進協議会は26日、同市湯沢東小5年の高久真緒さん(11)を「ゆざわジオパークガイド」に認定した。東北に8カ所ある「日本ジオパーク」で小学生がガイドになるのは初めて。市内の特徴ある地形、地質の案内役を担う。

 市役所であった認定式で鈴木俊夫市長が認定証を手渡した。高久さんは「1人で大人を案内するのは難しいと思うので、まずはベテランの方と一緒にやってみたい」と語った。

 高久さんは小学1年生の頃、ゆざわジオパーク検定試験で基礎知識を問うブロンズ級に初挑戦。4回目のチャレンジとなった今年3月の試験で念願の合格を果たし、ガイド養成講座の受講資格を得た。

 地学の基礎やガイドの心得を学ぶ全10回の養成講座を10月下旬に修了。認定検定に挑んだ。模擬ガイド役を課された検定では、画用紙に描いた自作の図表を示し、分かりやすく説明したことが高い評価を得た。

 好きな教科は社会科と理科で、市内に30カ所以上ある湧き水に関心があるという。「それぞれ水の味に違いがある。景色がきれいな所をガイドしながら湯沢の良いところや珍しいものを紹介したい」と意気込む。

 ゆざわジオパークは川原毛地獄、小安峡大噴湯など迫力ある見どころが多い。推進協の加賀美典明ガイド部会長は「学校でもジオパークの面白さを伝えてほしい。多くの小中学生が高久さんに続いてくれたらうれしい」と期待する。

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