12/04 10:30 更新
https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/254373/

 【木古内、知内】渡島管内木古内町で王春月容疑者ら中国人の男女11人が入管難民法違反(不法残留)などの疑いで逮捕された事件で、王容疑者らが所持していた在留カードが、偽造された疑いがあることが3日、捜査関係者への取材で分かった。11人は観光目的などの資格で入国したが、働いていた同管内知内町の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の施工業者が保管していた在留カードの写しは「定住者」「永住者」資格だった。道警は、同法違反(偽造在留カード所持)の疑いがあるとみて捜査を進めている。

 道警によると、逮捕された11人は、短期滞在(15日)や船舶観光上陸許可の資格で入国。いずれの資格も就労はできない。

 工事関係者によると、王容疑者らはメガソーラーの建設現場で働いており、施工業者は在留カードの写しを受け取っていた。

 在留カードは、3カ月を超えて日本に滞在する資格のある外国人に入国管理局が交付する。中国人の派遣元である千葉県の業者は北海道新聞の取材に対し、「在留カードが本物かどうか確認することは難しい」と話した。

 容疑者の一部は「働く目的で入国した」という趣旨の供述をしているといい、道警は組織的に不法就労させた疑いがあるとみて関係企業などを捜査している。