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2010.12.04
国民宿舎「白鯨」の預金も今年限り?(美熊野政経塾)
https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa_1/39894.html
今回は国民宿舎「白鯨」(以下 白鯨)の経営についてお知らせしたいと思います。
白鯨も「くじらの博物館」同様経営危機に陥っているのです。
その事を平成20年度決算から検証してみます。
同年度の営業収入は9千4百万円、営業費用は1億1千6百万円でした。
2千2百万円の赤字です。
貸借対照表(平成21年3月31日末)によると平成19年度末に5千万円あった預金残高は、平成20年度末は1千6百万円減って3千4百万円になっています。
しかも営業未払金の債務が6百万円ありこれを支払うと預金残高は2千8百万円しかないことになります。
もし平成21年度も平成20年度と同等の赤字を出したなら預金は6百万円しか残りません。
これでは平成22年度は借入をしない限り経営できないということになります。
ちなみに平成20年度で借入金は4千5百万円残っていて、この返済に年5百60万円が必要です。
償還終了は7年後の平成28年3月1日です。
三軒町長は平成20年度の第1回定例会において私の「白鯨に指定管理者制度を考えてみては」という質問に対して
「今年度(20年度)の予算、決算を見定めて、(議会の)委員会とも相談しながら、抜本的な考え方を詰めていかなければならないという思いはいたしております。」と答弁していますがもう動きださないと手遅れになるのではないでしょうか。
白鯨には職員が2名います。
役職は主幹と係長です。
2名とも調理員で議会には調理長が出席して白鯨の議案の説明や答弁を行います。
調理長が議会に出て議案の説明や答弁をする自治体は全国でも太地町だけではないでしょうか。
調理長には料理を作るという大事な仕事があります。
議会というのは大変なストレスになっていると思います。
少し前には支配人がおり2人の調理人は嘱託という形でした。
議会には支配人が出席していました。
これが普通の形だと思います。
現在国民宿舎より安く泊まれる宿はいくらでもあります。
私は国民宿舎の役割はもうとっくに終わっているのではないかと考えています。
財政面で町民に負担をかける前に思い切って閉鎖するか来年度には指定管理者制度に移行するというような思い切った政策が必要な時期に来ていると思います。
さて執行部はどうするつもりでしょうか。