捕鯨は食料面での安全保障を考えると非常に重要なものなのです、というのは、牛などの
家畜の場合、需要が低迷していたり、大量の牛肉を外国から輸入していた場合、国内の酪農家は
余分に牛を飼っておくと余計なコストがかかってしまって経営を圧迫するので飼っている牛の数を
減らそうとするのです、そして、飼っている牛の数を減らしてしまった時にもしも突然需要が急増
したり、外国からの牛肉の輸入が断たれたりすると、牛は急に増やす事はできないので深刻な
食肉不足に陥ってしまうのです、それに対して、クジラのような天然物の場合は、需要が低迷して
いたり、大量の牛肉を外国から輸入していた場合、捕鯨業者はクジラを獲る数を減らすので、
クジラの生息頭数は増えるのです、したがって、たとえ突然需要が急増したり外国からの牛肉の
輸入が断たれたとしても、その分クジラをたくさん捕獲すれば食肉の不足分を補う事ができるので
安定して食肉を家庭に供給できるという経済的な利点があるのです。