https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-04/PJ6Y2C6K50XW01
→クロノス買収なら急成長する大麻産業への進出の足掛かりに
→電子たばこメーカーのジュールとの交渉も継続中−関係者

たばこメーカーの米アルトリア・グループは、喫煙率の低下を受け成長源を積極的に模索しており、大麻市場に参入する構えのようだ。

 「マールボロ」などたばこ製品を販売するアルトリアはカナダの大麻業者クロノス・グループへの出資の可能性について
初期の交渉を行っている。クロノスが3日遅くに発表資料で確認した。クロノスの株価は発表を受けて時間外取引で一時9.2%上昇。
ロイター通信が買収交渉について先に報じたことから、同社株は通常取引でも一時30%値上がりしていた。

 発表資料によると、クロノスは取引で合意しておらず、交渉が出資などの取引につながる保証はない。
大麻業者の株式時価総額でカナダ4位のクロノスを買収すれば、アルトリアは急成長する大麻産業に進出する足掛かりを得ることになるほか、
大手たばこメーカーによる同分野進出としては初の事例になる。

 5月に就任したハワード・ウィラード最高経営責任者(CEO)は、喫煙率の着実な低下を克服する方策を探している。
事情に詳しい関係者1人が3日に語ったところによると、アルトリアは電子たばこメーカーのジュール・ラブズとの交渉は継続しているという。
アルトリアの株価は年初来で20%強下落しているだけに、同社に新たな収益源の模索を求めるプレッシャーは強まっている。