別の暴行に「便乗」し少女乱暴、10年後に発覚
2018年12月06日 11時49分

大麻取締法違反(所持)で起訴された名古屋市港区の男(27)が、
約10年前に当時15歳の少女に乱暴したとして強姦罪で起訴されていたことが、5日わかった。
男は名古屋地裁(吉井隆平裁判長)でこの日行われた初公判で起訴事実を認め、「自首する勇気がなかった」と述べた。
公判は検察側が懲役4年6月を求刑して結審し、判決は来年1月8日に言い渡される。

起訴状では、男は17歳だった2009年1月27日夜、港区の公園の電話ボックス内にいた
少女を無理やり外に出して乱暴。さらに、今年7月、自宅などで大麻草を所持したとしている。

検察側は冒頭陳述で、発覚の経緯について、大麻所持事件で採取した男のDNA型が、
被害少女の体内に残されていた体液の型と一致したと説明。少女が別の人物に殴られるなどして
電話ボックスに逃げ込むのを偶然見かけた男が「また殴られたいのか」などと脅し、乱暴したと述べた。

論告で検察側は「別の暴行に便乗するようにして乱暴しており、卑劣で悪質。
9年たった今も被害者の傷は癒えていない」と指摘。
これに先立つ被告人質問で、男は「欲望のまま行動し、被害者の気持ちを全く考えていなかった。申し訳ない」
などと述べた。

YOMIURI ONLINE
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