【根室】JR北海道が「単独では維持困難」とする花咲線(釧路―根室)の存続と魅力発信を目的に、根室市がふるさと納税の制度を利用してインターネット上で寄付を募った「クラウドファンディング(CF)」で、目標の3331万円の8・94倍に当たる2億9778万円が全国の約2万人から寄せられた。市は「これほどの応援をいただき驚いている。魅力ある路線と再認識した。有効に寄付金を使いたい」と話す。

■根室市、存続・魅力発信に活用

 市は、沿線の絶景や観光名所をPRする動画や特設サイト開設などのため、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で「日本最東端の鉄路『根室本線花咲線』を守ろう!」と題したCFを6月1日に開始。返礼品には根室産の海産物やチーズを用意した。開始から1カ月半後の7月16日に早くも目標額に届き、終了した11月末まで増え続けた。

 ふるさと納税サイトを運営するトラストバンク(東京)によると、これまでに実施された全国約400の「ガバメントCF」(自治体が課題解決などのために使途を明示して寄付を募る仕組み)のうち、根室市の事業の達成率894%はトップで、寄付額も2番目に多いという。

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北海道新聞 12/05 05:00
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/254761/