https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181207/k10011738591000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_051

真珠の返礼品やめたら ふるさと納税激減 三重 鳥羽
2018年12月7日 16時49分

高額な返礼品が問題となったふるさと納税の制度で、特産である真珠製品の返礼品を取りやめた三重県鳥羽市は今年度、ふるさと納税の寄付額が前の年度を大幅に下回る見込みとなりました。

ふるさと納税は、個人が自治体に寄付をするとその金額の一部が所得税などから控除される仕組みです。

高額な返礼品目当ての過剰な競争が問題となり、去年、総務省は全国の自治体に高額な返礼品を見直すよう通知を出していました。

これを受けて鳥羽市も去年12月から、特産である真珠製品の返礼品を取りやめましたが、市によりますと、ことし4月から10月末までに寄せられたふるさと納税の寄付額は7100万円余りで、前の年の同じ時期と比べて75%減少しました。

鳥羽市には昨年度、4億9800万円余りの寄付があり、このうち37%が真珠製品を返礼品とする寄付金でした。

市は真珠のネックレス作り体験など返礼品メニューを見直し、今年度、3億円のふるさと納税による収入を見込んでいましたが、目標の達成は難しい見通しだということです。

鳥羽市の中村欣一郎市長は「真珠を外されて悔しい思いは今でもある。真珠に頼らないほかの特産品や体験メニューを充実させていきたい」と話していました。

鳥羽市と同じく真珠製品を取りやめた三重県志摩市でも、10月末までの寄付金は2500万円余りで、前の年の同じ時期と比べ88%余り減少しているということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181207/K10011738591_1812071554_1812071649_01_02.jpg