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地銀の中間決算 本業は3年連続減益 厳しさ増す経営環境
2018年12月7日 19時22分

全国の地方銀行のことし9月までの中間決算は、長引く低金利の影響で融資の利ざやが縮小していることから本業の利益が3年連続で減少し、厳しい状況が続いています。

金融庁は、全国の地方銀行に埼玉りそな銀行を加えた105行のことし4月から9月までの中間決算をまとめました。

それによりますと、融資など本業のもうけを示す「実質業務純益」は、全体で6348億円と前の年の同じ時期と比べて205億円、率にして3.1%減り、3年連続の減益になりました。

これは、日銀のマイナス金利政策を背景に融資の金利が低下し、利ざやの縮小が続いているためです。

また最終的な利益は、本業の厳しさを背景に105行のうち69行が減益になったほか、静岡県のスルガ銀行が不正な融資の問題で巨額の赤字に落ち込んだことから、全体で4228億円と、前の年の同じ時期より29.8%の減益になりました。

経営環境が厳しさを増す中、地方銀行の間では、支店やATMの削減などで効率化を図る動きも出ていますが地域の顧客の利便性を維持しながら効率化を進められるかが難しい課題になっています。