https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181207/k10011738441000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_068

国連 中満事務次長 サイバー攻撃やAI兵器に懸念
2018年12月7日 13時48分IT・ネット

国連で軍縮を担当する中満事務次長は、サイバー攻撃や、AI=人工知能が敵を自動的に攻撃するいわゆる「AI兵器」などの新たな兵器の開発競争が加速していると懸念を示したうえで、開発や運用のルール作りに向けて国連としても支援を急ぐ考えを示しました。

国連で軍縮問題の責任者を務める中満事務次長は7日、都内で開かれたフォーラムに参加しました。

この中で中満事務次長は「核の均衡を激変させかねないような新しい軍事技術がすぐそこまで来ていて、これまで考えていたような不拡散や軍縮では間に合わない世界が迫っている」と述べて、サイバー攻撃や、AI兵器などの新たな兵器の開発競争が各国で加速していることに懸念を示しました。

そのうえで、AI兵器などの開発や運用のルール作りについて、「政府間で交渉して規制していくのでは間に合わない。民間や研究者の自主的な行動規範も組み合わせていく必要がある」として、国連としても支援を急ぐ考えを示しました。

このほか、2020年に開催される予定のNPT=核拡散防止条約の再検討会議について、「立場の異なる国どうしが誠実に対話できる雰囲気づくりが必要だ。閣僚レベルの会合を開くことも含め、加盟国にアイデアを投げかけながら協調して議論を始めている」と述べて、成功に導きたいという強い意欲を示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181207/K10011738441_1812071341_1812071348_01_02.jpg