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中国の11月対米貿易黒字 前年同月比20%超増
2018年12月8日 15時15分

中国の先月のアメリカに対する貿易黒字は、去年の同じ月より20%以上増え、大幅な増加となりました。

中国はアメリカ産の農産物などの輸入を拡大する方針を示していますが、今後の両国の交渉ではアメリカ側がさらに圧力を強めることも予想されます。

中国の税関総署が8日発表した貿易統計によりますと、先月のアメリカに対する輸出は去年の同じ月に比べて9.8%増加しました。

これに対してアメリカからの輸入は25%下回る大幅な減少となりました。

この結果、アメリカに対する貿易黒字は355億ドル余りと去年の同じ月を27.6%上回りました。アメリカと中国はお互いの輸入品に最大で25%の関税を上乗せする措置を講じていますが、アメリカ側以上に中国側の措置の効果が大きく現れた形となりました。

今月1日に行われた両国の首脳会談で、中国側は、アメリカの農産物などの輸入を拡大する方針を示し、双方は来月1日からのアメリカによる関税の引き上げを一時、見送ったうえで、知的財産権の侵害などの問題について90日以内に交渉することで合意しました。

ただ、中国側の黒字の拡大傾向が続いていることから、今後の交渉でトランプ政権がさらに圧力を強めることも予想されます。