東京・杉並区にあるクリニックで受けたがん検診で「異常なし」と診断された女性が肺がんで死亡したことを受け、有識者による調査委員会は、ことしの検診で見落としがあったと発表しました。しかし、過去2回の検診については判断が分かれるところで「見落としとはいえない」と結論付けました。

 杉並区の河北健診クリニックは、40代の女性の肺がん検診でレントゲンの異常を示す影を「乳首」だとして異常なしと判定し、その後、女性は肺がんで死亡しました。

 この問題について、病院側の依頼を受けた有識者の調査委員会が12月13日に結果を発表し、ことし1月の検診で見落としがあったと結論付けました。しかし、見落としを指摘されていた過去2回の検診については、見落としとはいえないと判断しました。会見で特別調査委員会の佐野忠克委員長は「2018年に見落としがあったことは否定できないと考えているが、2014年、2015年の検診は病変の位置も乳首と疑うような位置にあったので、乳首と判断してもあながち不合理といえない。これ以上を期待することは難しいと判断している」と述べました。

 河北健診クリニックを運営する河北医療財団の河北理事長は「検証結果を踏まえて、補償の対応をしていきたい」と話しています。

12/13(木) 21:28
TOKYO MX
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181213-00010000-tokyomxv-soci
https://lpt.c.yimg.jp/im_siggi6w6n2ZNKy5X4MfiBtGqOg---x400-y226-q90-exp3h-pril/amd/20181213-00010000-tokyomxv-000-thumb.jpg