蔡英文総統は14日、台北市の総統府で日本の超党派国会議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長らと面会し、台湾で11月下旬に実施された統一地方選後の日台関係について意見を交わした。

蔡総統は、地方選と併せて行われた国民投票で、福島など日本5県産食品の禁輸継続が可決されたことに言及。今後も各分野における日本との連携継続を望む政府の方針を示し、投票の結果が双方の密接な協力関係に影響を及ぼさないことを願うと述べた。

与党・民進党の惨敗に終わった地方選については、「今まさに反省しているところ」と、内政政策の軌道修正を図る姿勢を示す一方で、選挙の焦点は「外交や対外関係ではない」と強調。日華懇が台湾の後ろ盾として引き続き日台関係強化を後押ししてくれることに期待を示した。

台湾は2011年3月の東京電力福島第1原発事故以降、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県で生産、製造された食品の輸入を禁止している。禁輸継続の賛否を問う国民投票は、賛成約779万票、反対約223万票で成立となった。

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