「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市山科区)の前社長、大東隆行氏(享年72)が射殺された事件は12月19日、発生から5年を迎える。

全国で事業展開する上場企業トップが早朝、本社前で射殺されるというショッキングな事件は、今も未解決だが、捜査は進展しているという情報が入ってきた。

2013年12月19日午前5時45分ごろ、京都市山科区の王将本社前の駐車場に大東氏が自家用車で出勤してきたところ、何者かが待ち伏せし、銃弾4発を胸と腹に浴びせ、逃走した。
大東氏は心肺停止の状態で病院へ搬送されたが、死亡が確認された。

防犯カメラなどから、犯人は盗難バイクで逃走したとされるが、その足取りは今もわからない。
事件当日、大東氏の車には現金が百数十万円あり、手つかずのままだった。
府警は金目当ての犯行の可能性は低いとみる。

これまで、大東氏の交友関係や王将フードサービスの従業員らから事情聴取した結果、九州に拠点がある暴力団幹部の関与が浮上し、企業トップを狙った「組織的なテロ」の可能性が高まった。

それが大きくクローズアップされたのは3年前だ。
現場近くに落ちていたタバコの吸い殻から検出されたDNAが、九州の暴力団幹部のものと一致した、とメディアで相次いで報じられた。

「この暴力団幹部は15年ほど前に九州で事件を起こすなど武闘派で知られている人物です。
射殺という、凶悪事件にかかわっていても、おかしくない」(捜査関係者)

事件からもうすぐ5年というこの時期、捜査関係者からある情報をキャッチした。

「九州の暴力団幹部とも関係がある、別の暴力団関係者が数年前に福岡県警に逮捕されている。
逮捕容疑は健康保険証を悪用したなど暴力団関係者からみれば“微罪”。
だが、県警は2度、3度とその男の逮捕を繰り返した。
やがて有罪判決が確定した男は周囲に『警察が聞くのは王将の事件は知っているかなど逮捕容疑とは関係ない話ばかりだった。
警察をごまかすのに、苦労した。王将事件の実行犯はヒットマンで真犯人の依頼主は別にいる』と漏らしているようだ」(前出の捜査関係者)

さらに捜査本部が注目しているのは2013年11月、大阪市内のホテルで2人の男が“謀議”していたという目撃情報だ。

「目撃者によると、2人は暴力団関係者で大阪市内のあるホテルで『ヒットマンはないか』『場所は京都か滋賀だ。
時間がないので早く頼みたい』などと謀議していた。だが、途中から条件が折り合わず、怒鳴り合いのケンカになって決裂した。
この謀議の1か月後、大東氏の射殺事件が起こった。様々な捜査から逮捕状が取れる手前のところまで実行犯の絞り込みはできている」(同前)

いつも早朝、自分で車を運転して出社し、本社前の掃除が日課だった大東氏。
上場企業のトップを射殺するという前代未聞のテロの捜査は大詰めを迎えている。(取材班)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181216-00000022-sasahi-soci
12/16(日) 20:06配信

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