原子炉建屋の鍵、警備担当以外に貸す…大飯原発
2018年12月17日 19時00分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181217-OYT1T50080.html?from=ytop_ylist

 原子力規制委員会は17日、関西電力大飯原子力発電所(福井県)で、原子炉建屋など防護区域を出入りする際に使う鍵が、決められた警備担当者以外の社員らに貸し出されていたと発表した。規制委は、テロリストの侵入を防ぐための核物質防護規定に違反していたとして、同社を注意した。

 規制委などによると、警備担当者が昨年9月以降、本来は鍵を借りられない社員と協力会社員に、計14本の鍵を貸していた。今年8月、規制委の現地調査で発覚した。核物質の盗難や、重大な機密の持ち出しは確認されていない。
 また、手荷物検査や金属探知が必要な場所で、作業員に対し検査をしていなかったことも規制委の検査で判明。規制委はこの点も防護規定に違反していると判断し、関電を注意した。