沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、埋め立て土砂の搬出に使う重機の鍵穴が接着剤で塞がれるなどのトラブルが発生していることが18日、防衛省への取材で分かった。

 同省などによると、同日午前、埋め立て土砂の搬出に使用する名護市の民間桟橋付近で、重機の鍵穴に接着剤が流し込まれ、給油タンクに穴が開けられているのが見つかった。

 また、採石場でも複数の重機の鍵穴が接着剤で塞がれていたという。県警は器物損壊の疑いを視野に捜査している。

 埋め立てが始まった14日には、名護市の米軍キャンプ・シュワブ内でも同様の被害が確認されており、県警が調べている。

 岩屋防衛相は18日、防衛省で記者団に「捜査機関において、厳正に対処されるものと考えている。工事に大きな支障が出ているという状況にはない」と述べた。

2018年12月18日 13時40分
YOMIURI ONLINE
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