将棋の羽生善治竜王が少年時代から腕を磨き、その後も多くのプロ棋士を輩出した「八王子将棋クラブ」が今月24日に40年の歴史に幕を降ろします。

 1977年にオープンした「八王子将棋クラブ」 40年にわたって愛されてきたクラブの最後を惜しむように16日も朝早くから多くの人が集まっていました。 笑顔で将棋を指している少年は小学6年生だった羽生善治竜王です。羽生さんは小学校2年生の頃に初めてクラブを訪れて以来、この場所で将棋のいろはを学びました。 「はじめて来たときは子ども大会をやったときに恥ずかしそうにして入ってきたのを覚えています」とクラブを経営する八木下さんは当時を懐かしんでいます。 母親に手を引かれてクラブに通いはじめた羽生さんは駒の動かし方から教わり、めきめきと上達していきました。 「将棋の筋は最高によかった我々のはっとするようなことをやりましたからね」と八木下さんは話しました。
 
 幼い頃から非凡な才能を見せ、頂点まで上り詰めた羽生さんによって、「街の将棋道場」は「羽生竜王の名門クラブ」へとなりました。 八木下さんは「それはもうたいへんな誇りですよ羽生さんが活躍するたびにこちらの将棋道場も有名になりましたんでね」と話しました。 羽生さんの後に続こうと「名門クラブ」からは多くのプロ棋士が誕生しました。 しかし、建物の老朽化と自身の体調が優れないことから八木下さんは今月24日にクラブを閉めることを決断しました。 利用者は「もう27〜28年経つのかな、ここへきてねなかなかこういういいところは今のところないみたいもうすごい寂しいですよ」「毎週子どもと一緒にここにくるのが楽しみだったので本当に寂しい生活の一部が切りとられるそんな気分です」と話していました。

 経営する八木下さんは「いい思い出ばかりです、それだけの長いあいだ色々な人に支えられてやってこられたことが本当に幸せですね、幸せな40年間でした」と振り返りました。

https://youtu.be/XMhOwu42yoM
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