オーストラリアのシドニー周辺で20日夕、激しい雷雨に伴って、大きなひょうが降った。豪気象庁によると、中には、直径8センチほどとテニスボールより大きなものも。家の屋根や屋外に止めていた車の窓ガラスが割れるなどの事例も相次ぎ、シドニーでは1999年以来の大きな被害になりそうだという。

 20日午後4時ごろから各地で断続的に激しい雷雨になり、ひょうが降った。ソーシャルメディアには、市民が撮影した大きなひょうの写真がたくさん投稿されている。保険業界団体の豪州保険評議会(ICA)によると、ひょうによる被害で、21日昼過ぎまでに2万5千件以上、総額で1億2500万豪ドル(約100億円)を超える保険請求があり、さらに増えそうな勢いだという。

 南半球の豪州は夏。豪気象庁によると、気温が上昇する9月から4月にかけて雷雨が起きやすい。(シドニー=小暮哲夫)

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2018年12月21日11時30分
朝日新聞デジタル
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