【ロサンゼルス=共同】
反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者ポール・ワトソン容疑者=写真、ロイター・共同、国際手配中=は、日本政府の国際捕鯨委員会(IWC)脱退方針について「これで日本は『海賊捕鯨国』となった。これまでの調査捕鯨という口実をやめ、自らの違法な捕鯨活動を宣言した」と強く非難する声明を発表した。

 シー・シェパードは二〇〇五年から日本の調査捕鯨船への妨害活動を実施。ワトソン容疑者を巡っては、日本などの要請で国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配している。

 ワトソン容疑者は、日本が国際司法裁判所で敗訴したにもかかわらず、一九八七年から「調査捕鯨」名目で「商業捕鯨」を続けてきたと批判した。

 日本のIWC脱退で「日本の資金になびいて日本の主張に同調してきた国々も脱退するだろう」と指摘。IWCも商業捕鯨を堂々と批判できるとした。

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