予測不能なトランプ氏、株から逃げる投資マネー
2018年12月29日 07時33分
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20181229-OYT1T50003.html?from=ytop_main1

 2018年の東京株式市場は、トランプ米大統領に振り回された1年だった。年初は、トランプ氏が講じた大型減税が株価上昇の要因となったが、その後は、予測不能なトランプ氏の振る舞いに、投資家は不安を募らせた。投資マネーが、リスクの高い株式から、金や国債といった安全資産に逃避する動きが強まっている。

 東京市場で今年最後の取引となった28日の日経平均株価の終値は2万14円。大納会で日本取引所グループの清田瞭
あきら
・最高経営責任者(CEO)は「2万円を守れるかどうかまで、市場環境は悪化した」と述べた。
 東京市場も含めた世界的な株安の連鎖が今年の特徴だった。中国株は米中貿易摩擦のあおりを受けて、上海総合指数が昨年末の終値に比べ、25%安で今年の取引を終えた。ダウ平均株価(30種)も27日時点で、6%安となっている。これとは対照的に10月以降、ニューヨーク商品先物市場で金の価格は7%程度、上昇した。
(ここまで399文字 / 残り204文字)