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長期金利 一時マイナス0.05%に 約2年2か月ぶりの低水準
2019年1月4日 11時26分株価・為替

4日の国債の市場では、株価の大幅な下落などを背景に投資家がリスクを避けようという姿勢を強めていることから、長期金利が、一時マイナス0.05%とおよそ2年2か月ぶりの低い水準になっています。

4日の国債の市場では、日本の国債が買われ、価格が上昇しています。

国債は価格が上がると利回りが低下する関係にあり、長期金利の代表的な指標である10年ものの国債の利回りは一時、マイナス0.05%まで急激に低下しました。これは2016年11月以来、およそ2年2か月ぶりの低い水準です。

背景には、アメリカのアップルが業績予想を引き下げたことや、それをきっかけに日本やアメリカで株価が大幅に下落していることで世界経済の先行きへの市場の警戒感が高まっていることがあります。

市場関係者は「代表的なアメリカ企業であるアップルの業績に米中貿易摩擦の影響が出始めたため、リスクを避けようという投資家の心理が強まっている。製造業の景況感に関する指標が市場の予想を下回ったこともあってアメリカでも長期金利が低下していて、世界的に比較的安全とされる資産に資金が集まりやすくなっている」と話しています。