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地震から一夜 避難所から自宅へ戻る人も 熊本 和水町
2019年1月4日 10時42分熊本 震度6弱

震度6弱の揺れを観測した熊本県和水町にある避難所の1つ、中央公民館では、地震から一夜明けて自宅へ戻る人の姿が見られました。

朝の冷え込みの中、住民たちは車についた霜を落とすなどしたあと、避難所から出ていきました。

98歳の母親や息子と一緒に避難してきた67歳の女性は「急にまた余震があった時には動けないと思ってここに避難してきました。揺れた直後は、前回の熊本地震が頭をよぎりました。避難所では母はなかなか寝つけなかったようですが、なんとか一夜を過ごせました」と話していました。

和水町で焼肉店を営む男性は、避難所で一夜を過ごしたということで「地震が起きた時は営業中で、お客さんにけがはありませんでしたが、店内の調理器具やお酒などが落ちました。3年前の熊本地震のことを思い出すと怖くなったので避難しました。これから帰って片づけをしようと思います」と話していました。

日本人初の五輪選手 金栗四三の生家は

和水町には、日本人初のオリンピック選手、金栗四三の生家があり、地震から一夜明けた4日朝、親族が建物に被害がないか確認していました。

熊本県和水町中林には、日本人初のオリンピック選手で、6日から始まるNHK大河ドラマの主人公の1人として描かれる金栗四三が13歳まで生活した生家があります。

地震から一夜明け、金栗の生家には近くに住む親戚の金栗正光さん(73)が、被害がないか確認に訪れました。正光さんによりますと、屋根瓦が落ちたり、ガラスが割れたりしている様子は見受けられず、外観上は特に被害はないということです。

正光さんは「大きな揺れだったので少し心配しましたが、安心しました」と話していました。

金栗の生家はドラマの放送に合わせ、今月11日から内部が一般公開される予定で、和水町では4日、担当の職員が安全点検を行い、その結果を踏まえて予定どおり公開するか決めたいとしています。

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