2019年1月6日 11時01分
 静岡市清水区中心部に大型商業施設が出店しやすいよう、市が規制を緩和する方向で最終調整していることが、関係者への取材で分かった。同区中心部を活性化する狙いがある。

 同区はバブル経済の崩壊や産業構造の変化に対応できず、企業の流出や人口減少が進んだ。JR清水駅前の商店街の店舗数は、ピークだった1981年の142から50以上減った。大型商業施設は2001年に丸井、02年にダイエー、15年には西友が閉店した。

 一方、市は13年に定めた条例で、床面積が1000平方メートルを超える大型商業施設が中心市街地に出店する際は、開店のおおむね8か月前までに市に届け出るほか、住民説明会の実施などを義務付けている。手続きは順調にいっても届け出から約1年かかり、出店の障壁となっていた。

 そこで、市は同区中心部では規制をなくすよう、条例改正することにした。市役所清水庁舎の移転や水族館の建設なども控えており、区に多くの人を呼び込みたい考えだ。市は、市議会2月定例会に条例改正案を提出する方針。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190105-OYT1T50020.html
具体例
https://www.aeon.com
https://www.aeon.com/bucket/s/ec-prod/promotion/assets/contents/images/acp/large/pcsp_rotation_960-400-8314.jpeg