(台北 7日 中央社)蔡英文総統は6日、フェイスブックで、対中関係に関して「一国二制度」を受け入れない姿勢を支持するコメントが多数寄せられたことに感謝を示し、「台湾の声は必ず大きくならなければならない。これは今年最も重要なことだ」と決意を新たにした。

中国の習近平氏が2日、対台湾政策に関する演説で、一国二制度による台湾との平和的統一を訴えたことに対し、蔡総統は同制度を断固として受け入れない立場を繰り返し強調している。蔡総統はフェイスブックでも連日、台湾としての立場を説明する文章を投稿。投稿には賛同を示す「いいね!」が最多で17万件以上集まったほか、好意的なコメントも多数寄せられており、インターネット上で蔡総統への支持が広まっている。

蔡総統はフェイスブックで、年頭から持ち上がっている両岸問題について「総統として、全力で台湾の立場を守る」と表明。ユーザーから寄せられたコメントやメッセージに目を通したと報告し、「時間を割いてメッセージを書いてくれてありがとう。感謝しています」と伝えた。

続けて、「民主主義は空から降ってきたものではない」と先人の努力に感謝を示した上で、「どの時代にもその時代が背負う任務がある。現在のわれわれの任務は、台湾の民主化された自由な生活を一緒に守ることだ」と言及。「新たな一年、われわれは一緒にぬるま湯から抜け出し、より多くの人と向き合って説得し、台湾のためにより大きな声を生み出す必要がある」とし、「個人の声が大きいか小さいかはちっとも大事ではない。だが台湾の声は必ず大きくならなければならない。これは今年最も重要なことだ」と強調した。

2019/01/07 14:24
http://mjapan.cna.com.tw/news/apol/201901070002.aspx