沖縄県警は7日、末端価格で約1億7千万円相当の覚醒剤約2・8キロを密輸しようとしたとして、タイ国籍の自称畜産業の男(28)を覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで緊急逮捕した、と発表した。容疑者は「観光目的で来県した」と容疑を否認しているという。

 県警と共同調査していた沖縄地区税関は4日、関税法違反の疑いで那覇地検に告発した。

 逮捕は昨年12月16日付。容疑者は航空機に乗り、ベトナムから台湾を経由して那覇空港に到着。不審に思った税関職員が所持品を調べたところ、二重底に細工されたスーツケースの底部に覚醒剤が隠されていたという。

 県警は所持していた覚醒剤の量が多く、密輸の「運び屋」だった可能性があるとみて、組織の関与などについても捜査している。

2019年1月8日 08:54
沖縄タイムス
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/368892