筑後地区の経営者が、結婚を希望する独身男女の出会いを支援するNPO法人「ちくご出会いサポートセンターJUNOALL(ジュノール)」の設立準備を進めている。3月に活動を始める予定。

ジュノールは官民が連携した婚活支援組織で、2015年に静岡市に開所したのを皮切りに、自治体や企業が主体となったNPOが各地で「ご当地ジュノール」を設立している。全国に7カ所、そのうち県内には福岡、北九州、宗像の3カ所があり、本年度内に久留米、飯塚でも開所が計画されている。

ジュノールの特長は入会金やお見合い費用、成婚時の報酬が不要なため、一般的な結婚相談所と比べて費用が割安なことや、入会時に収入や趣味、転勤の有無といった詳細なプロフィルを登録してもらうことで、希望する異性に出会う確率が高まる点などがある。また、婚活パーティーではなく、一対一のお見合いを基本としている。

ちくごジュノールは、昨年8月からNPO設立の準備を進めてきた。活動に賛同する有志の経営者らが理事に名を連ねており、関家具(大川市)の関文彦社長が理事長、筑邦銀行(久留米市)の佐藤清一郎頭取が副理事長を務める。

昨年12月19日に西鉄久留米駅前のビルであった事務所開きで、全国のジュノールの最高顧問を務める麻生渡・前県知事が「結婚できない理由はいろいろあるが、結局はいい人に出会うチャンスがない。豊かな人生は結婚することだと若い人に訴えたい」とあいさつ。関理事長は「少子化は大変な問題。筑後地区に少しでも子どもが増えるよう出会いをサポートし、微力ながら一生懸命やりたい。うちの社員にも勧めたい」と語った。

西日本新聞朝刊 2019/01/08 6時00分
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikugo/article/477799/