大阪・城東区の保育所の元副園長が、先物取引につぎ込むなどするために保育所の運営費およそ2億7千万円を着服したとして警察に逮捕されました。

逮捕されたのは大阪・城東区の社会福祉法人「くれない学園」が運営する保育所の元副園長、水野誠容疑者(56)で、警察によりますと、在職していた平成28年までの2年半ほどの間におよそ2億7千万円を法人から着服したとして業務上横領の疑いが持たれています。

水野元副園長は当時、口座から自由に金を引き出せる法人の会計の責任者だったということで、大阪市の監査で着服の疑いが発覚し、3年前に刑事告訴されていました。

警察によりますと着服した金の多くは、石油の先物取引につぎ込んでいたとみられ、調べに対し「独立して新しい社会福祉法人を立ち上げる資金にするために金を使い込んだ」などと供述しているということです。

「くれない学園」の三谷眞彦事務長は「今後、このようなことがないように適切な会計処理をしていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190109/0011402.html