ことしの春闘を前に、外食業界で早くも賃上げの動きです。ステーキチェーン「いきなり!ステーキ」の運営会社は、働き手を確保するため、社員の賃金を6%余り引き上げることを決めました。

発表によりますと、「いきなり!ステーキ」を運営している「ペッパーフードサービス」は、今月から社員の賃金を引き上げることを決めました。

引き上げ幅は、定期昇給に相当する部分と基本給などを引き上げるベースアップに相当する部分を合わせて6.18%で、会社では2年連続で6%を超える賃上げに踏み切ったとしています。

厚生労働省によりますと、去年の春闘で主要企業が回答した賃上げ率は2.26%で、これを大きく上回る水準です。

「いきなり!ステーキ」は、立ち食い形式などで手軽にステーキが食べられるスタイルが人気を集め、5年前に1号店を出して以来、全国の店舗数はおよそ390店に拡大しています。

運営会社は、ことしの春闘を前にいち早く賃上げを打ち出し、店長などに登用する社員の確保につなげたい考えで、「人手不足は深刻だが、日本でいちばん働きたい外食企業を目指したい」と話しています。

NHKニュース 2019年1月9日 18時04分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190109/k10011772521000.html