韓国国防部が昨年12月、全軍の主要指揮官会議で昨年9月の南北軍事合意に関する一部メディアの報道を「フェイクニュース」として指摘するプレゼンテーションを行った際、記事を不当に編集していたことが9日までに判明した。

 自由韓国党の李種明(イ・ジョンミョン)国会議員によると、国防部は当時、記事5本をフェイクニュースとして指摘した。しかし、国防部の資料では記事の見出しが勝手に変更されていた。西海(黄海)の北方限界線(NLL)付近の緩衝水域設定問題を指摘した「西海の訓練中断水域、とんでもない譲歩、韓国側が北朝鮮よりも35キロメートル長い」とする朝鮮日報の記事の見出しは「西海の訓練中断水域、とんでもない譲歩、事実上NLL放棄」に書き換えられていた。本紙と他紙の記事をつぎはぎしたものだった。

 李議員は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領がフェイクニュースに厳しく対処するよう求めているにもかかわらず、国防部がフェイクニュースを量産している」と批判した。国防部は「南北関係改善努力が誤解されることを防ぐため、見出し主体でケースを紹介したものだ」と説明した。

2019年1月10日 9時33分
朝鮮日報
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