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乳児死亡事件受け児童相談所の対応を検証へ 神奈川 厚木
2019年1月11日 0時42分

神奈川県厚木市で父親が生後1か月の乳児を激しく揺さぶり死亡させたとして逮捕された事件を受け、県は検証委員会を設置して、当時の児童相談所の対応に問題がなかったか調べることになりました。

厚木市に住む26歳の父親は3年前、自宅で生後1か月の長男の頭を激しく揺さぶるなどして脳を損傷させ、その後、死亡させたとして傷害致死の疑いで10日に逮捕されました。

事件を受けて10日夜、厚木児童相談所が記者会見を開き、死亡した長男への当時の対応について説明しました。

それによりますと、児童相談所では3年前の12月に市内の病院から「生後1か月の男の子の頭部に出血があり、虐待の疑いがある」と連絡を受けて、対応を始めたということです。警察にも連絡し、長男を両親から引き離す「一時保護」の措置を取りました。

そして3か月がたったおととし3月、長男を両親のもとに戻しましたが、警察にはそのことを伝えていませんでした。

県は、関係機関との連携が不十分だった可能性もあるとして、今後、医師や弁護士などで作る検証委員会を設置し、当時の児童相談所の対応に問題がなかったか調査することを決めました。