日本の連休中のアジア時間早朝が「魔の時間」

日本では今年、週末を含めて3日以上となる連休があと9回やってくる。過去2回と同じような機会が
生じれば、日本の個人投資家のポジションに投機筋が攻撃を仕掛ける準備を整えるかもしれないと市場
参加者らはみている。

問題あるいはヘッジファンドにとっての好機は、日本が休場の日は日中取引規模が320億ドル(約3兆
4500億円)のオーストラリア市場が、シンガポールと香港市場が開くまで主戦場になることだ。

信用取引に応じるブローカーは日本が休場でも毎日、資産を時価評価し、損失が一定水準に達すれば
ポジションを清算しなければならない。会社ごとに若干の違いはあるが、外為どっとコム総研の神田
卓也調査部長によると、これは総じて日本時間午前7時ごろに行われる。

楽天証券のオーストラリア部門で最高執行責任者(COO)を務めるニック・トウィデール氏は「日本
が祝日で大きなリテールポジションがあれば、マーケットはストップを付けにいこうとする」と話す。

祝日を月曜に移す政策のおかげで日本には3日以上の連休が多い。フラッシュクラッシュの高いリスク
に神経質になるトレーダーらに、準備の時間はあまりない。今週末も3連休だ。

日本の残る2019年連休(最終日)
1月14日 (3日間)
2月11日(3日間)
5月6日 (10日間)
7月15日 (3日間)
8月12日(3日間)
9月16日 (3日間)
9月23日 (3日間)
10月14日 (3日間)
11月4日 (3日間)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-10/PL4QUY6VDKHS01