障害者への職質で県警に配慮勧告

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190111/2020002791.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

兵庫県警の警察官が、知的障害のある男性に適切な配慮をしないで長時間、職務質問をしたうえ、
「この道を歩きません」という上申書を書かせたのは人権侵害にあたるおそれがあるとして、
弁護士会は、警察に障害者への配慮を徹底するよう勧告しました。

兵庫県弁護士会によりますと、3年前、神戸市に住む知的障害のある30代の男性が
路上を歩いていたところ、灘警察署の警察官に職務質問されました。
警察官は、その場で療育手帳を確認し、障害があることを把握していましたが、
本人に障害の内容を尋ねたり保護者に連絡したりといった適切な配慮をせず、
警察署に任意同行して1時間半ほど事情聴取を続けたということです。

さらに、帰宅を希望した男性に「上申書を書いたら帰っていい」などと言い、
例文を見せながら「今後はこの道を歩きません」という内容の上申書を書かせたということです。

弁護士会は、こうした対応は人権侵害にあたるおそれがあるとして、11日、警察本部と灘警察署に対し
障害者への配慮を徹底するよう勧告しました。

会見した村田吾郎弁護士は
「男性は初対面の人とはコミュニケーションがとりづらい症状があり、
警察官は、より丁寧に状況を説明すべきだった」と話しました。

兵庫県警察本部は、「文書が届いていないのでお答えできないが、警察活動に際しては、
より一層、人権に配慮した対応に努めてまいります」というコメントを出しました。

01/11 16:44