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コンゴ民主共和国 大統領選の結果に異議 衝突で死者も
2019年1月11日 20時03分海外の選挙

紛争が続くアフリカ中部のコンゴ民主共和国で、10日発表された大統領選挙の結果に対して、選挙に敗れた候補や国民に影響力があるカトリック教会などから異議を唱える声が広がり、デモ隊と治安部隊が衝突して死者も出るなど混乱の広がりが懸念されています。

コンゴ民主共和国の選挙管理委員会は10日、これまでの開票結果から、最大野党のチセケディ党首が与党の候補を破って当選したと発表しました。

これによって、18年間続いた今のカビラ大統領の下での強権的な政治が終わることへの期待が出ています。

その一方で、別の有力な野党候補だったファユル氏は、チセケディ氏がカビラ政権との距離が比較的近いとみられることから、「カビラ大統領の影響が続くように開票結果が操作された」と反発しました。

また、国民に影響力があるカトリック教会は、今回の選挙で政府が国際的な監視団の受け入れを拒否する中、大規模な監視団を組織して各地の開票結果を独自に集計してきました。そして、その集計結果は選挙管理委員会のものとは食い違うとする声明を発表しました。

さらに、フランスの閣僚などからも開票結果を疑問視する声が出ています。

こうした中、ファユル氏の支持者による抗議デモが各地で起きていて、現地からの報道では南西部の都市でデモ隊と治安部隊が衝突し、4人が死亡するなど混乱の広がりが懸念されています。

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