俺の正月の体験だ。
俺は大晦日から元日にかけて滝行を行う。
東北地方のある山地に篭り誰も知らない滝で六尺一本になって滝に打たれる。
滝は寒さで半ば凍りつきこの冬はとりわけ寒いので氷柱が何本も勃った幻想的な光景になっている。
俺は般若心経を唱えながら滝に打たれる。
零下の気温の中で冷たい水に打たれるのは想像を絶する苦痛で寒さで金玉も魔羅も縮こまっている。
明け方ブウォーという法螺貝の音がとこからともなく響いてきた。
今年も来たな。
俺は思った。
滝壷の前に山伏姿で天狗の面を被った男が現れた。
男は山伏装束を脱いだ。
六尺一本の逞しい身体が現れた。
冬だというのに肌は浅黒く濃い体毛が胸から下腹に続いていた。
男の股間は隆々と盛り上がっていた。
天狗男は六尺も解いた。
天狗の鼻のような魔羅がビンと飛び出した。
俺の縮こまっていた魔羅も鎌首をもたげ始めた。
俺も六尺を解くと天狗男に尻を向けた。
天狗男の魔羅が俺の雄穴に一気に突き入れられた。
天狗男は低い声で呪文を唱えながら俺を掘った。
俺も天狗男の動きに合わせて腰を振った。
激しい交尾で氷点下なのに俺達の身体は熱くなり湯気が立ち昇った。
天狗男は俺の中に熱い液体を注ぎこんだ。
俺も雄液を放った。
二匹の雄はしばらくそのまま抱き合っていた。
やがて天狗男は身繕いをするとどこへともなく消えて行った。
年に一度の情交。
俺はこれが楽しみで毎年この山へ滝行に来ているのさ。