1台の車を共同で使うカーシェアリングが広がる中、大手自動車メーカーなどはことし、相次いでカーシェアリング事業の強化に乗り出すことにしていて、車の所有から利用への流れが加速しそうです。

このうちトヨタ自動車は、先月から東京 中野区の販売店などを拠点にカーシェアリング事業を始めていて、来月には拠点を都内の40か所に倍増することにしています。
将来的には全国の販売店に事業を拡大することにしています。

また日産自動車は、市場の拡大を見込んで、電気自動車などのカーシェアリング事業を去年1月から始めていて、ことし3月には全国の拠点を今の約300か所から500か所に増やす計画です。

さらに中古車販売店大手のガリバーを運営する「IDOM」は、ことし4月から個人間で車の貸し借りができるカーシェアリング事業を東京や大阪などで始めることにしています。

IDOMのサービス責任者の天野博之さんは「車を所有するのではなく、借りることや一時利用することが当たり前になっている。いつでも、どこでも、好きな車に乗れるようなサービスを提供していきたい」と話しています。

交通エコロジー・モビリティ財団によりますと、カーシェアリングの会員数は去年3月時点で132万人と前の年より22%増えていて、大手自動車メーカーなどの間でも事業強化の動きが相次いでいます。

2019年1月13日 15時38分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190113/k10011776681000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005