民主党候補指名争い、カストロ氏が立候補 20年大統領選 


 オバマ前米政権で住宅都市開発長官を務めたフリアン・カストロ氏(44)が
12日、2020年大統領選の民主党候補指名争いへの立候補を正式表明した。
カストロ氏はメキシコ移民3世で、ヒスパニック系として初の大統領を目指す。

 米国では、中南米系などの非白人層の人口が増加傾向にあり、
次期大統領選でもヒスパニック票が重要性を増す見込みだ。

 カストロ氏は南部テキサス州サンアントニオの市長を経て、14〜17年に
同長官を務めた。民主党の若手ホープとされ、16年大統領選では
副大統領候補にも取りざたされた。

 12日にサンアントニオで開いた集会では、幼児教育拡充や最低賃金
引き上げなどの政策を表明。メキシコ国境からの不法移民流入を
「国家的危機」と呼び、壁建設を訴えるトランプ大統領に対しては、
「今あるのは指導者の危機だ」と強調して対抗心をあらわにした。
そのうえで「100年近く前に祖母がこの国にやって来たとき、
2世代後に孫が大統領候補になるとは想像できなかった」と語り、
正式に立候補を表明した。

 民主党では、党内左派の中心人物のエリザベス・ウォーレン上院議員(69)が
既に事実上の出馬表明をしており、ハワイ州選出のトゥルシー・ギャバード
下院議員(37)も11日に立候補を表明。また、カリフォルニア州選出の
カマラ・ハリス上院議員(54)の出馬表明が見込まれる他、
ジョー・バイデン前副大統領(76)も出馬意欲があるとされるなど、
動きが活発化している。


毎日新聞【ワシントン高本耕太】(2019年1月13日 18時12分、最終更新 1月13日 18時13分)
https://mainichi.jp/articles/20190113/k00/00m/030/077000c