https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190114/k10011777001000.html

若者の間で、梅毒などへの感染が課題になる中、成人式を機会に性感染症への啓発を進めようという動きが広がっています。

このうち、13日に成人式が行われた山形市では、参加者に梅毒の感染が広がっていることを示すチラシを配布したり、
性感染症の検査への呼びかけが行われたりしました。

今回の検査は国の研究事業の一環で無料で行われ、希望者は郵送で届く検査キットで指先の血液を採って返送すると、
梅毒やHIVなどに感染していないかをインターネット上で匿名で確認できます。

男子大学生の1人は「病気のことをあまり知らないので、知ることができてよかった。無料なら検査をしてみようと思います」
などと話していました。

このほか、14日成人式が行われる東京新宿区では、性感染症への対策をまとめた冊子や相談先の電話番号が書かれた
文房具などを配付します。

冊子には若い世代の感染が増えていることや、予防方法などがまとめられています。

そして会場でも梅毒への感染が20代で特に多くなっていることを記したシートを使って、区の担当者が集まった人たちに
直接感染への注意を呼びかけていくことにしています。

また仙台市では、会場にブースを設けて、性感染症の種類や症状などをまとめたチラシを配布したほか、
さいたま市でも市の職員と地元の大学生が協力して、梅毒の感染が増加している実態や相談や検査の窓口を紹介した
チラシなどを配り、感染予防の啓発を進めていくことにしています。